画像検査・精密検査
当院の画像検査の詳細
マンモグラフィ
乳房専用のX線検査機器で、触診では発見しにくい早期の小さな乳がんでも、細かい石灰化像として映し出すことができ、ごく初期の乳がんの診断に非常に有効です。
撮影方法は、乳房を左右あるいは上下から挟み込んで圧迫して撮影します。
圧迫時の痛みは個人差があり、全く痛みを感じない方から、強く痛みを感じる方まで様々です。当院では、検査が初めての方や、痛みが強い方には徐々にゆっくりと挟んでいくよう心がけています。途中で痛みが強い場合には、遠慮なくおっしゃってください。声をかけて様子を見ながら検査させていただきます。できるだけしっかり圧迫した方が病変を検出でき、被ばく線量が少なくてすむという利点がありますが、どうしても我慢できない場合には無理をする必要はありません。検査時間は10分ほどですが、乳房を挟んでいる時間は数秒(×4回)です。
当院では最新のマンモグラフィ装置を導入しており、検査時の痛みを極力減らすことが可能となっています。
マンモグラフィ所見の用語として、「(不均一)高濃度乳腺」というものがありますが、これは病気ではなく、その方の乳腺の状態を表した言葉です。マンモグラフィでは乳腺が白く映りますが、病変も白く映るため、乳腺濃度が高い方は、病変を隠してしまうことがあります。(不均一)高濃度乳腺の方は、マンモグラフィだけでなく、乳房エコー検査を併用することで、検査精度が上がります。
乳房エコー検査
乳房の超音波検査です。乳房にゼリーを塗り、プローブと呼ばれる探触子を直接肌に当てることで、乳房内部からの反射波(エコー)を画像化し、乳腺の状態を調べる検査になります。リアルタイムで映像が表示され、様々な角度から観察することが可能です。検査時間は10分ほどで、痛みはありません。20代、30代の方には第一選択の検査となり、また、40代以上の方で、マンモグラフィで「不均一高濃度乳腺」と指摘された方には、エコー検査をすることで乳がん発見の精度が上がるため、この検査の併用を勧めています。
当院では最新のエコー機器を導入しており、微細な病変を発見することが可能です。
なお、当院では乳腺専門医である女性医師がエコー検査を行います。
胸部X線検査
肺の状態を確認するためのX線検査です。主に乳がん術後の方の定期検査(肺転移の確認)のために撮影します。女性技師が担当します。
骨密度検査
当院の骨密度検査は、MD法という方法で、手の骨を撮影することで骨密度の測定が可能となります。骨粗しょう症の発見につながる検査であり、乳がん術後でホルモン剤内服治療中の方や、千葉市の骨粗しょう症検診で実施します。
CT
CTはX線装置とコンピュータを組み合わせた医療機器です。X線を360度回転しながら照射して人体の横断面を撮影し、各方向からの像をコンピュータ処理することで、その平面画像を得る検査装置です。臓器やその周辺の異常が一目でわかるものです。乳がん術後の方には、2年に1回程度の検査をお勧めしています。当院には、CT装置はございませんが、連携している病院などでスムーズに撮影できるようにしております。
精密検査の詳細
当院や他院の乳がん検診で精密検査となった場合や、しこりを自覚されて受診された場合などで、病理検査による精密検査が必要と判断した場合、当院では穿刺吸引細胞診、針生検、吸引式針生検、ステレオガイド下マンモトーム生検(連携病院にて)を行い、より早期に乳がんを発見することを心がけています。
穿刺吸引細胞診
穿刺吸引細胞診は、エコーで確認しながら、乳腺の腫瘍部分に細い注射針を刺し、その細胞を吸引し、顕微鏡で細胞を調べる病理検査を行うことで良性か悪性かを判断します。痛みは少なく、体への負担は少ないですが、とれる細胞の量が少ないため、診断の有無をつけることが難しいことがあります。のう胞などの内部が液体の疾患の穿刺や、あまり悪性を疑わない腫瘤の穿刺に向いています。
針生検
針生検では、穿刺吸引細胞診よりもやや太めの針を用いた病理検査です。超音波で確認しながら、針を病変部に向けて刺していき、組織の一部を採取していきます。生検針を刺す前に、局所麻酔を行うため、検査時の痛みはありません。組織を塊として採取することができるので、腫瘍の悪性か良性かを判断するだけでなく、悪性の場合はその性質までわかるようになります。
吸引式針生検
針生検と同様に病理検査で、麻酔をして行うため、痛みはありません。皮膚を3mm程度切開し、太めの針を腫瘤に刺します。機械で吸引をかけることにより、針生検よりもさらに組織をしっかり採取することが可能となり、最も診断が出やすい検査であるため、悪性を疑うような腫瘤に対しては、主流の検査となります。また、悪性の場合はその性質まで調べることができます。
ステレオガイド下マンモトーム生検
ごく初期の乳がんの診断が可能となる検査です。乳房内に良悪の判断の難しい石灰化を認めた場合、石灰化を直接取って、がん細胞の有無を調べる必要があります。初期の乳がんで石灰化が認められることが多く、この場合、エコー検査では描出されず、マンモグラフィでしか描出されないため、マンモグラフィで挟みながら針を刺して石灰化の一部を摘出します。大がかりな機器が必要なため、限られた施設でしかできない検査であり、当院ではできませんが、連携病院である国立病院機構東京医療センターでの検査をスムーズに受けることが可能であり、結果は当院でお伝えしております。(副院長が東京医療センターで長年行ってきた検査です。)
マンモグラフィ健診 施設・画像認定証
Clinic overview
クリニック概要
- クリニック名
- Y&Mクリニック幕張
- 院長
- 笹原 資太郎
- 副院長
- 笹原 真奈美
- 診療内容
- 皮膚科、形成外科、美容皮膚科、乳腺外科
- 住所
- 〒261-0026 千葉市美浜区幕張西4-2-12(イオンタウン幕張西2階)
- 最寄駅
- JR・京成 幕張本郷駅、JR・京成 幕張駅、JR海浜幕張駅
- 車での
アクセス - 幕張ICすぐ
駐車場144台完備(イオンタウン幕張西内)